「日本の夏は鎮魂の夏だ」

(2025.9.1)

 戦後80年、いつまでも戦「後」であって欲しい。決して戦「前」になってはならない。友人が、ポツリと言ったことが、心に残った。「今の子ども達が大人になった時、この世の中どうなっているか、心配だ。」気候変動と戦争への足音が聞こえているようで、子ども達の未来が心配になる。

 私の子ども時代には、戦争の傷跡が深く残っていた。それでも未来は、きっと良くなると希望があった。悲惨な体験をした人々は、もう二度とあの様な時代をつくらない。軍国主義反対、反戦、そして平和主義と、国民主権(民主主義)、基本的人権を守ると心に誓った。あの田中角栄が、「戦争体験のない世代が政治の中枢になる時は危険だ」と言っていた。今まさにその時か?戦争に向かって、核武装まで言い出し、人権を無視し、人種差別まで主張する政治家も出てきた。しかし、戦争体験がなくとも、想像はできる。正しい知識を持って、自分達の選択が戦争に向かってしまうのではないか、行動が地球環境を破壊し、気候変動を促進するのではないかと、想像することはできる。

 今、子ども達に最も育てたい能力はイマジネーション能力である。人と接することなく、機器と映像の世界では、イマジネーションは育ちにくい。人は、思うこと、考えること、想像すること、そして新しいこと、未来を創造ことが、最も大切である。ジョン・レノンの「イマジン」の歌詞を思い出して欲しい。地球には、国境などない、人はみんな仲間だ、差別などない、地球上の全ての人々が平和に暮らしていることを想像しようと。中東のガザで、ウクライナで爆撃され、餓死寸前にある人々のことを「想像」しよう。

 SNSで、陰謀論、嘘、偽情報が拡散している。どこからその情報が出ているのか、その情報の目的は何か、何が真実か、自分で考え、思い、想像する力が必要だ。特殊詐欺に加担させられた若者は何も考えず、足を踏み入れ、抜け出せなくなった。何しろ、平気で嘘をまくしたてる政治屋と大統領が跋扈する世界である。正しい知識を持って、考え、思い、想像(イマジン)してみることが大切である。他者に対して、自分達の未来に対して、社会に対して、イマジンして、責任を持てる人間に子ども達を育てなければならない。来月に続く・・・